

- artist
- クレー
Paul KLEE
- title
「12の水彩画」より 風景の中の黒い支柱
- year
- 1964年
- medium
- コロタイプ
- size
- 23×30cm
- edition
- 500
- signature
- 版上
- price
- SOLDOUT
- frame
- 62.8×47cm
- 作家について
-
パウル・クレーは、スイスの首都ベルン郊外で生まれた。音楽一家に育ち、幼い頃から音楽と絵画の教育を受けた。10代の頃にはすでに色彩に強い関心を示し、ミュンヘンの美術学校に進学。しかし周囲に馴染めず、約2年で退学している。26歳のとき再びミュンヘンを訪れ、前衛芸術家グループ「青騎士」と関わるようになる。カンディンスキーやマルクらと交流し、1914年にはチュニジアを訪れ、鮮やかな色彩に衝撃を受ける。この体験が転機となり、作風が大きく変化した。
第一次世界大戦では前線には出なかったが、戦争はクレーに深い影響を与えた。戦後はバウハウスに招かれ、教員として色彩理論やデザイン教育に携わる。1930年には個展を開くなど、画家としての黄金期を迎える。
1933年、ナチスの圧力により職を追われ、作品も退廃芸術として扱われた。病を患い、晩年には筆を握ることも難しくなるが、力強く象徴的な晩年作品を残している。
1940年、スイスで心臓病のため死去。亡くなってから6日後、市民権がようやく認められた。