1923年、東京生まれ。1944年、東京美術学校工芸科鋳金部卒業。1946年、太平洋画会展にて一等賞、1954年、自由美術家協会展にて佳作賞受賞。以後美術団体を離れる。1959年、孔版画による初個展を開催し、アメリカ人コレクターを中心に展示作品は全て売約となった。これを皮切りに国内だけでなく各国の国際版画展に出品するなど版画家としての地位を確立していった。1965年頃からは併行して取り組んでいた油彩画を中心に制作するようになる。精緻で緊張感のあるマチエールで静物や風景などを心象的に描いた孔版画、異国の情景や舞妓を主題とした叙情性溢れる油彩画、いずれも高く評価され、日本を代表する洋画家として生涯精力的に活動を続けた。1986年、神奈川にて死去。