1923年、スペインのバルセロナ生まれ。1946年、バルセロナ大学を中退し、作品制作に専念する。1950年、バルセロナで初個展を開催、フランス政府の奨学金によりパリへ拠点を移す。1953年、サンパウロ・ビエンナーレにてグランプリ受賞。同年より、砂や土、藁、大理石粉など、当時は美術作品に用いるという認識のなかった素材を取り入れたミクストメディア作品を発表し、後の「アルテ・ポーヴェラ」の先駆的表現であるとして注目を集める。大型の絵画や彫刻の他、優れた版画作品も生涯に数多く手がけた。ヴェネチア・ビエンナーレにてユネスコ賞およびデヴィット・ブライト財団賞（1958年）、高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門（1990年）受賞。1996年、日本にて巡回回顧展を開催。2012年、スペインのバルセロナにて死去。