1923年、カリフォルニア州サンマテオ生まれ。大学で植物学、心理学、医学、東洋哲学、禅仏教を学ぶ。その後、兵役中の事故による療養生活がきっかけで、絵筆を取るようになる。退院後はパリに渡りアンフォルメルの画家たちと親交を結びながら、アメリカ抽象表現主義の画家としてデビューを果たす。初期には白を基調とした「ホワイト・ペインティング」を手がけるが、ニューヨーク、東京、メキシコを旅して新しい表現方法を模索する中で、次第に画面上に絵の具の滲みやハネが大胆にほとばしる作風へと変遷を見せる。親日家としても知られ、水墨画を連想させる余白の美は、東洋精神にも深く通じるものがある。1994年、カリフォルニア州サンタモニカにて死去。