painting

artist
田淵安一
TABUCHI Yasse
title

作品

year
1987年
medium
紙に水彩
size
50.8×35.8cm

signature
あり
price
SOLDOUT

作家について

1921年、福岡生まれ。早くから絵画の世界に没頭していた田淵安一は、学徒動員で入隊し終戦を迎えた後に東京大学文学部美術史学科に入学し、猪熊弦一郎に師事。フランス美術史の研究と並行して新制作派協会に出品を続け、1949年に岡田賞を受賞。1951年にパリに留学して以後ヨーロッパ各地を周遊し、当時活躍していた岡本太郎や菅井汲、今井俊満らと交友を深め、気鋭の前衛芸術運動の潮流を吸収した。渡仏当時具象中心だった作風は、抽象表現主義、さらに1960年代になると鮮やかな原色を多用し、具象・抽象の垣根を越えた独自の境地へと到るようになる。洋の東西の違いと異邦人としての自身のアイデンティーに向き合う主題は、1970年代以降、より奔放な色彩とフォルムに還元され、日仏を中心に高い評価が確立されていくようになる。2009年、パリにて死去。

作品について

温かみのある色彩が画面上にのびのびと広がっています。抑揚のあるシャープな輪郭線は、果たして何を模っているのでしょうか。本作は、国内外での積極的な作品発表が評価され、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章オフィシエを受章した2年後に描かれたものです。状態はお問い合わせ下さい。